保険業界ではお客さまへの説明事項の一つとして、保険料の支払いを伴う補償の重複(完全重複と不完全重複あり)については、「お客さまの意向に基づかない補償重複の発生を防止するため」として、補償重複についてお客さまに認識・理解いただいたうえで、お客さまの意向を確認し、意向に基づいて契約を締結することが重要です。
(2016年1月26日改定(第7版) 保険コンプライアンスガイドP28〜30参照)

自動車保険などの個人賠償責任特約は、複数の契約にセットすると補償が重複する可能性があります。事故の際の支払い賠償保険金は損害額が限度となり、損害額以上の保険金を受取ることはできません。

自動車保険などに付帯した複数のご契約がある場合、そのいずれかに1台の自動車保険に個人賠償責任特約をセットすることで、無駄な保険料の支払いをしなくて済み、補償の重複を防ぐことができます。

また、個人賠償責任特約と同様の補償は、火災保険やクレジットカードの付帯保険など他の保険契約にセットされている場合もあります。

👉 契約者の補償重複(同一補償の場合)は、保険料の過払いと同じですので、現在加入の保険契約の補償内容や保険金額について、ご確認していただくように代理店として案内することは大切です。
また、契約者が補償の内容をすべて把握することは難しいので、プロである代理店が契約者の補償重複も含め補償(保障)の見直しをしてあげることが重要です。

▼[参考記事]
セゾン自動車火災保険が説明している「【重複】個人賠償責任特約をセットいただくときの注意点」を参考にしてください。