今回の新型コロナウィルス感染拡大によりテレワークが強力に推進されている今、保険業界も保険募集のスタイルが大きく変革する可能性があります。

保険代理店において、改正保険業法により態勢整備が求められている中、テレワークによる保険募集は、どのようにすれば可能でしょうか?

 

テレワークによる保険募集を実施するためには、そのための
情報セキュリティを含めた体制整備をしなくてはなりません。

 

今まで、お客様と実際に対面して保険募集していた営業スタイルが、これからは、お客様と直接お会いしなくても、スマホやタブレット・パソコンなどIT機器の画面を通して、お客様と画面でWeb募集をするスタイルに変わり始めることが考えられます。

これは、ある意味、お客様の利便性を考え、お客様がいつでも提案書を見られ、説明を聞くことができる保険募集ができたら、それは顧客本位な業務運営でもあると考えられます。

そんな直接お会いしなくても保険募集ができるとしたら、どうでしょうか?

それは、募集人が社内整備された保険募集ルール・プロセスに従って、お客様のご意向に沿った提案書を作成し、その内容を動画でわかりやすく説明し、いつでもスマホなどで見られるように配信するスキームを作ることで可能となります。
今後、お客様が見たい時に見れて、説明を聞きたい時に聞ける、そんな保険募集のスタイルがお客様に指示されると思います。

そんな保険募集を実施するためには、まずお客様と容易にアクセスできるツール装備が必要です。
そのようなツール装備としては、お客様にとって1番身近でいつでも所持しているスマホを活用することです。
お客様に保険の提案書を画面で見てもらい、その内容を対面説明と同じように、わかりやすく動画で説明することです。
このIT機器を使って動画で説明できる募集人には、ネットリテラシー(インターネットを使用するために必要な知識や能力)を上げる教育が必要となります。
このIT機器の画面を使って保険のWeb募集に向く募集人は、実は女性スタッフの方が向くのです。
なぜなら、保険募集行為は接客サービスであり、柔らかい印象で丁寧な説明をスクリプト通りに実行することができるからです。
女性スタッフは、内務の事務社員と考えていませんか。

Web保険募集を実施するためには、次のステップに従い、適正な募集プロセスにより説明することが大切です。

《Web保険募集ステップ》

1)まず、はじめにお客様のご意向をお聞きし把握するため、Web画面による対面で意向を聞き把握したうえで、意向把握シートなどを使い意向を記録します。または、メールでアンケートなどを事前に送信し、お客様の意向を把握し記録します。

2)お聞きしたお客様の意向に沿った提案書を作成してPDFにし、作成した提案書をもとに説明用の動画を収録・作成します。

3)作成した提案書と説明用動画は、募集コンプライアンスチェックとして管理者が一度視聴し、募集内容を確認したうえで、送信することが重要です。

4)作成した提案書と説明用動画のリンク先を記載したメールをお客様のアドレスに送信します。
ただし、メール配信については、ヒューマンエラー対策を講じておく必要があります。

5)送信した提案の内容をお客様がご理解いただけたか、提案書の内容がご意向に沿っているか、最終確認をして意向把握シート等に記録します。

6)提案書の内容でご了解いただけたら、重要事項説明の動画をご覧いただき、ご契約の申込書類を郵送する旨お伝えし、ご返送いただけるように依頼して郵送します

7)返送された申込者類を確認し、計上処理後、お客様に手続きが完了した旨、メールします。

8)証券が届くタイミングで、証券を受領し契約内容の間違いがないか、また契約内容について、質問がないか、メールを送信し確認します。

以上、Web募集を実施できそうでしょうか?

▶︎ご興味のある方は、弊社ホームページのお問い合わせよりご連絡ください。

※4/20新日本保険新聞の保険代理店価値向上研究会欄に「保険代理店がテレワークを実施する際に必要なセキュリティ対策とは」というテーマで掲載されていますので、参考までにご紹介します。